【5月3日:石川県七尾市:災害鍼灸マッサージプロジェクト】
投稿者: 災害鍼灸マッサージプロジェクト
掲載日:2024年05月10日
令和6年能登半島地震 石川県七尾市 の被災状況・活動報告
【5月3日(金):石川県七尾市】
〈場所〉
石川県七尾市
〈参加者〉
青木さん(七尾市)
赤坂先生(七尾市)
奥先生(七尾市)
松村先生(東京都)
小池先生(東京都)
三輪先生(東京都)
かずほくん(3才)
〈詳細〉
1月末から始まった災プロの現地支援は、本日をもって終了となります。
3か月間、実質60日の派遣により、石川県の七尾市、志賀町、穴水町において、900名を超える方へ私たちの手を届けることができました。
災プロは現地活動の最終日には治療施術を行いません。
これは施術後のフォローまで責任を持つためであり、「ただ被災地のために」という私たちの原則に則った措置です。
その最終日は、七尾市の夜間避難所支援に尽力してくださった地元在住の青木さん、赤坂先生、奥先生をまじえて活動の振り返りを行いました。
赤坂先生と奥先生は、今回の災プロによる能登半島支援にご参加頂いた60名を超える参加者の中で最年長。
50年近く和倉温泉にてマッサージ業を営んできましたが、被災により失業されたことを受けてお声かけしました。
奥先生は全盲で、ご自宅も全壊。赤坂先生のご自宅に身を寄せながらの支援活動。
その赤坂先生のご自宅も、七尾市の中では通水が遅れた地域にあり、支援にご参加頂いた当初は水の確保に苦労しながらの活動でした。
このお二人をサポートしながら受付や記録業務をこなしてくださった青木さんのご自宅の屋根にもブルーシートがかかっており、それぞれが被災者でありながら避難所避難者のために尽力された、素晴らしいチームでした。
その施術を通し「よく眠れた」「気持ちが楽になった」という声は日々の報告の中で紹介して参りましたが、血圧や体温の測定といった保健活動も行うことで、発熱患者さんをいち早く見つけ出し避難所における感染症の蔓延を防ぐなど、医療としてもしっかりと機能したと言えます。
こちら地元の方々へ支給された謝礼日当は、その全額が災プロに集まった募金から賄われました。
お気持ちを届けてくださった方々へ、あらためて御礼申し上げます。
そして、南は沖縄県から北は宮城県まで、今回の活動に無償でご参加くださった全国各地の先生方、何より、それぞれ日常の仕事や子育てをしながら、参加者の安全確保をはじめ、災プロの運営を蔭ながら支えてくださった20名のスタッフに心から感謝申し上げます。
災プロによる支援は終了しますが、奥能登をはじめ、まだまだ復旧されていない地域は多く残されています。
あらためて犠牲となられた方への哀悼の意をささげるとともに、被災されたお一人お一人に一日でも早く日常が戻ることを、心からお祈りしています。
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